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2012年7月18日水曜日

WEBで使用する画像の種類 今さら……第38回

今さら聞けないネットのあれこれ。
今回は
「サイトで使用する画像の種類」
についてお話します。


重要度:★★★
難易度:★★★



サイト制作で使用する画像は大きく別けて、GIF・JPG・PNGの3種類があります。

当然3種類とも特徴があり、それぞれに適した使用目的があります。

詳しく話せば、小一時間は話が出来るほど、実は奥が深い話ですが面倒なので、ざっくり判りやすくお話します。

後ほどサンプル画像をよく見ていただければ、判ると思いますので、簡単に説明します。

GIF画像
主に画像変化の少ないイラストなどに用いる。(グラデーションが多用されていると、問題あり)

短所
表示色数が最高で256色しかないために、写真などの保存にはあまり向かない。
またデータ保存の方法により、グラデーションの表現が弱く、綺麗に表示できない。


JPG画像
主に写真などの色数の多いものや、グラデーションが多用された画像に用いる。

短所
JPGは保存を繰り返すと、データの劣化が進み画像が荒れる特性を持つので、可能な限り保存を繰り返さないようにする。また、広い面に単一色(バックグラウンド等)が適用された画像などでは、極所的に画像の荒れが起きてしまうので、注意が必要。


PNG画像
イラスト・写真など特にデザインを選ばない。また画像の透過※1も出来るので、WEBには非常に向いている形式。

短所
JPG のように画像劣化が起きない分、綺麗な画像を制作できるが、その反面ファイルサイズが肥大化してしまうので、使用する場合は注意が必要。


ざっくり説明すると以上のようになります。

実際、私の場合は複数の保存データを作って、どれが最適か?という作業をします。
まずは、画像の劣化を確認して、その上でファイル容量の軽い(少ない)画像を選びます。

1.複数のフォーマットを見比べて、劣化の少ない画像を選ぶ。
2.選んだ画像のファイル容量の少ない画像を選ぶ。

特殊な使用目的、またはどうしてもその画像フォーマットでなければならない場合以外は、上記の方法で、画像を選定しています。

まぁ、基本的に綺麗であれば、良いとは思いますが、あまり画像容量の多き画像は、表示に時間がかかったりするので、気を付けてください。


サンプル画像 どの画像も 画像サイズ 横400 縦300px で制作してあります。

写真をベースとした各種フォーマット画像
GIF 128色
容量:38.2 KB

解りにくいかもしれませんが、おでこ付近の色がグラデーションでは無く、段階的にトーンを配置している様になっています。
 JPG 60%圧縮
容量:9.15 KB

WEBで使用する一般的な圧縮率60%の画像。
全体的にシャープ感に欠けるぼやけた感じ。
しかし、画像容量としては非常に軽くなっている。
PNG-24

容量:163 KB

JPGに比べて約16倍という非常に容量のあるデータ。
しかし、画像の劣化は少なく非常に綺麗な仕上がり。















イラストをベースとした、各種フォーマット画像


GIF 128色
容量:45.6 KB

赤のグラデーション部分が段階的なトーンに変更されている。
また画像容量も、肥大化している。










JPG 60%圧縮
容量:28.1 KB

写真同様、全体にぼやけた感じでの仕上がり、また【JPG】と書かれた文字の脇付近で画像の劣化によるバターンが確認できる。











PNG-24
容量:163 KB

写真の時と同様、綺麗な画像だがやはり容量はかなり大きい。














それぞれの、画像の中から、使用する画像を選ぶとすれば、ここはやはりJPGの圧縮率を上げた画像(80%圧縮)程度を使用する事がベターだと思う。

もちろん、画像の綺麗さを強調する必要なサイトであれば、やはりPNGを選択するだろう。
また、今回のサンプルはグラデーションのキツイモノを選んだので、GIFの出番はありませんでしたが、シンプルなイラストの場合は、やはりGIFが一番良いです。

このように、使用する画像の構成によって、フォーマットを変える事で、より快適で綺麗なサイト制作が出来ます。


透過※1
PNGは、画像そのものを透過させる事が可能な形式で、特殊な効果を使いたい時に、重宝する形式です。ただし。透過PNGはファイル容量も大きくなるので、扱いは十分に検討してかが良いでしょう。



2012年7月17日火曜日

無料の画像加工ソフト 今さら……第37回


無料の画像加工ソフト 今さら……第37回

今さら聞けないネットのあれこれ。
今回は
「無料の画像加工ソフト」
についてお話します。

重要度:★★★
難易度:★★★

最近はサイト管理もCMSなどを使って、ユーザーが変更・更新を行えるシステムが増えています。また、ユーザーの中には、HTMLやCSSを理解している方も数多くおられます。しかし…… サイト内で使われている画像を加工しようと思った時に、画像加工ソフトが無い為に、困った。というお話を伺います。

そこで調べたのですが、今はフリーソフトで高機能な物も数多く出ているので、それらを試すのもよいでしょう。

http://freesoft-100.com/pasokon/viewer.html

http://www.solapane.info/

上記の2サイトからそれぞれの加工に特化したソフトを3~4本選べば、おそらくフォトショップと遜色のない加工が可能になるはずです。

また、最近はオンラインでの画像加工サービスも出てきているので、ソフトをインストールする必要が無いものもあります。

そう言った、サービスを利用する事で、高価なソフトを購入しなくとも、綺麗な仕上がりの画像が加工できるようになります。

2012年7月4日水曜日

電子書籍の現状【制作現場の惨状】 今さら……第36回


電子書籍の現状【制作現場の惨状】 今さら……第36回

今さら聞けないネットのあれこれ。
今回は
「制作現場の惨状」
についてお話します。

重要度:★★★
難易度:★★


3.制作の現場
過去2回の記事からわかるように、フォーマット・ハードの多様化を推し進めた結果、現在の電子書籍の制作現場では、大変な事が起きています。

想像してください。一つの作品を複数のフォーマットに対応させ、尚且つそのフォーマットを各種のハードに対応させるべく、数種類の分類を行い、それぞれを制作してゆく……

その作業は、それぞれのフォーマットによって使用する制作ソフト(オーサリングツール※1)が必要になり、フォーマット間の互換性があまり無いので、一つのソフトで一つのフォーマットしか制作できない場合もあります。(複数のフォーマットに対応したソフトもある)と言った具合です。

では、そもそも電子書籍のデータ制作とは、どういった手順で作られるのか?簡単に説明しましょう。

基本的には、印刷用のデータから電子書籍用のフォーマットデータを制作します。

フォーマットの回でお話した、ePub形式のデータであれば、印刷データを制作したレイアウトソフトから、制作する事も可能ですが、他のフォーマットの場合は、それぞれ専用の制作ソフトを使っての作業となります。

しかもその作業は、もう一度、同じレイアウトに組み直す。と言った内容が殆ど。
全くゼロの状態から組み直す訳ではなく、若干の手直し?程度の物から、様々のようでアプリによってかなり変るらしいです。

もう、想像しただけでうんざりです。
一般の方には想像しにくいかと思いますが、この作業でどれだけの労力がかかっているか……

つまり一つの作品だけで、膨大な時間と人員を使っているはずなのですが、実際の販売価格は数百円~とかなり安い。

話が横にそれますが、実は日本では、書籍の値段が欧米に比べて非常に安く設定されています。
その結果、アメリカでは、安い電子書籍の人気が出たと言えない事も無いですね。

しかし、日本ではそうもいきません。
この現状になってしまった原因は、前回お話したように、企業側の独自路線を狙ったが為の失策?と言えるのでは無いでしょうか。

いずれにしても現状では、制作サイドの負担が大きすぎて、先行きが暗すぎます。
せめて、汎用で誰でも制作できるような仕組み(フォーマットとハードの両面)を構築しない事には、大きな流れになる事は出来ないのでは?と思えるのですが、皆さんはどう思いますか?



オーサリングツール※1
オーサリングツール (Authoring Tool) は主にプログラムを書かないでソフトウェアや作品を作るためのアプリケーションソフトウェア。ただし、必要に応じて補助的なプログラムを書くことができるものが多い。
グラフィックツール、音楽ツール(DTM系)、出版系(DTP用)、ウェブサイト制作や運営管理に用いるWebオーサリングツール、ゲームやスライドショーなどの制作に用いるマルチメディア系、DVDソフトの制作用などがある。
出典:Wikipedia



2012年7月3日火曜日

電子書籍の現状【ハードにつてい】 今さら……第35回

電子書籍の現状【ハードにつてい】 今さら……第35回

今さら聞けないネットのあれこれ。
今回は
「電子書籍のハードウェア」
についてお話します。

重要度:★★
難易度:★★



2.ハード(リーダー)
先日発表された、Googleのネクサス7もそうですが、現在電子書籍の閲覧が可能なハード(端末)は、キンドルの様な専用器だけではなく、スマートフォン・タブレット・PCブラウザー・PC専用アプリそして携帯電話(フューチャーフォン)と言った状態で、まさにカオスです。

これは、我々ユーザー側から見れば、非常にありがたい事のように思われますが、実はそうでもないのです。

前回のフォーマットと同様に、あまりに多様化してしまった為に、電子書籍のデータを制作する製作者側に、多大な負担がかかる状態になっているのが、現状です。

キンドルの様に専用端末であれば制作するデータは1種類で良いのですが、複数のハードに対応しなければならないデータを制作することは、時間も労力も非常にかかります。

何故、この様な状態になったのか?
じつは、この問題の一つとして、出版社が電子書籍を販売しようとしたからという事が考えられます。

では、出版社が電子書籍を販売することが、何故問題なのか?
元々、出版社は書籍を販売することが仕事ではなく、書籍を制作することが仕事です。
本来であれば、書籍データを制作して、そのデータを販売店(アマゾン等)に配布すれば問題は無いのですが、インターネットの世界では、そうした販売も自社行うことが可能です。

企業としては、自社で販売できるデータを持っているのであれば、販売店にデータを卸すよりも、そのまま販売した方が利益率が高いので、当然自社で販売しようと考えます。

しかし、ここで一つの問題が発生します。
アマゾンのように、自社で独自のハードを開発できれば良いのですが、普通の出版社にそのような技術はありません。そこで、最も簡単なWEBブラウザーを利用した専用のビュアーソフトを利用すれば、簡単に自社で電子書籍の販売が可能になります。

ビュアーソフト自体は、ソフトメーカーから、FlashやPDFをベースとしたものが販売されているのでそれを活用すれば、抵コスト・短期間で販売体制が整います。

また、最近ではWEBブラウザーベースのビュアーソフトも登場しているので、比較的簡単に出版社自体で電子書籍の販売を行うことが可能になりました。

このことが、現状の複数ハードへの対応という、非常に厄介な状態を生み出しているのです。
つまり、既存技術の流用による、小額投資で自社の製品を販売し、尚且つ独自フォーマットを使用する事で、顧客の囲い込みも出来る。と言うまさに出版社には濡れ手に粟の状態を作り出したことになります。

しかし、この状態は、大きな問題を孕んでおり、それが現在の電子書籍マーケットに暗い影を落としています。

それは、汎用性の高いビュアーソフトを用いたために、ハードへの対応を迫られると言う状態に陥っていることです。

専用端末での閲覧で、あればその端末に合わせればよいのですが、汎用性の高いシステムゆえに、複数の端末(ハード)への対応をしなければならないと言うことです。

タブレットで読める本が、スマートフォンで読めない。と言ったことが本来であれば、当たり前のはずですが、それでは売り上げが落ちる可能性があります。
そこで、本来は読めないはずのスマートフォンで読めるように対応したプログラムを利用することになります。当然そのプログラムはスマートフォン専用に開発されているので、電子書籍のデータもまた、それ専用のものを用意することになります。

また、対応するハードも、年々増えてその画面表示サイズや、基本OSによって仕様が変ります。
そうした、ハード全てに対応する状況を作り出さなければ、売り上げが確保出来ない、あるいは顧客を囲い込めない状態になっている。と言うのが現状です。

これほど急速に普及したハード市場に追いて、公平なサービスの提供は必ずしも必要なのでしょうか?

アマゾンのキンドルが何故、アメリカであれだけ売れているのか、もう一度検証してみる価値はあると思うのですが。


2012年7月2日月曜日

電子書籍の現状・【フォーマットについて】 今さら……第34回

電子書籍の現状・【フォーマット】 今さら……第34回

今さら聞けないネットのあれこれ。
今回は
「電子書籍の現状」
についてお話します。

重要度:★★
難易度:★★


Googleがネクサス7を発表して、アメリカではアマゾンのキンドルキラーのように言われていますが。
日本での発売は未定ですね。
キンドルについても幾度となく、日本発売の噂が流れていますが、未だに発売される様子がありません。
それは、何故なのか? 一言でいえば日本の電子書籍を取り巻く環境が特殊だからだと言えます。

と言う事で、数回に分けて日本国内における電子書籍の現状を、独断と偏見で語ってみたいと思います。

その1回目は、電子書籍のフォーマットについて、お話します。

1.フォーマット
なぜに共通フォーマットにしないのか?
共通フォーマットを採用すれば、色々なメリットがあるはずなのに、何故共通フォーマットを採用しないのか?

元々、電子書籍には、ePub(イーパブ)※1という世界標準のフォーマットがあります。
このフォーマットは、アップルが採用している正式な電子書籍のフォーマットでもあり、アマゾンの使用しているフォーマットの基本でもあります。
(アマゾンのフォーマットはePubをベースとして独自のコードを追加したモノです)

世界的に見てもこのePubが、一般的には電子書籍の基本フォーマットとなっています。
しかし日本国内ではこのePubを使用した電子書籍というのはほとんどありません。

なぜなら、このePubフォーマットのデータファイルは基本的に、端末にダウンロードし保存してから閲覧するタイプになっているからです。
(もちろんダウンロードせずに閲覧することも可能ですが)

ダウンロードするということは、いつでも好きな時に本を読むことができます。しかしその半面販売店もしくは出版社は一ユーザーにつき一回しか課金が発生しません。

これでは出版社としてはあまり旨味がありません。また、ダウンロードしたデータをファイル共有ソフト等を使用して、ネット上に流出てしまう事も、ePubを使用しない要因の一つと考えられます。

そして、おそらく最大の理由として、ePub形式のデータは小説や、論文等のテキストを中心としたシンプルなレイアウトの書籍には向いているのですが、雑誌などの写真を多様したものや、
雑誌の見開きのように複数ページにわたる表現が苦手です。
つまり、見た目がシンプルで凝った表現には向かないデータ形式なのです。

日本の場合、広い意味で書籍とは、雑誌や漫画などが含まれます。
書店を見ていただければ、判ると思いますが店舗の売り場で、雑誌や漫画、コミックと言った売り場は店舗面積の1/3程度の広さを占めているかと思います。
つまり、それだけ雑誌などが売れている。ということになります。

出版社が電子書籍をはじめようと思ったときに、真っ先に考えることは、
「売れるコンテンツを作る」事です。となれば、自然と雑誌の電子書籍化を考えるはずです。

そのときに、見た目の悪い雑誌は売れないと判断する事は、容易に想像できます。
となれば、必然的にePubフォーマットでの電子書籍化は、せずに独自のフォーマットでの制作を検討することは、自然な事でしょう。

複雑なレイアウトには向かない事が、ePubフォーマットでの普及の妨げと言える大きな要因かも知れません。

もちろん、シンプルなレイアウトに変更してePub形式で制作することは、可能なはずですが出版社はより高い付加価値を商品に添加して、単価を上げることが出来れば、そちらに方が良いに決まっているので、当然の対応と言えます。

また、電子書籍を制作する際に雑誌用に制作したデータを流用して制作できるように出来れば、わざわざ電子書籍専用のフォーマットで制作する必要も無くなり、コストも下げられる。と考えるはずです。

しかし、実際はそう上手くはいきません。
制作に関しては後日詳しく説明するのでそちらをごらんください。

いずれにしても、現状の電子書籍を取り巻く環境は、日本に限ったことではなく、世界的に観ても、複数の電子書籍フォーマットが存在して、フォーマットの統一などと言うことは、むなしい絵空事のようになっているのが、現状なのです。



ePub形式
EPUB(イーパブ)は、電子書籍の規格の1つである。米国の電子書籍の標準化団体の1つである国際電子出版フォーラム (International Digital Publishing Forum, IDPF) が普及促進している公開された仕様の電子書籍用ファイル・フォーマット規格である。「EPUB」は"Electronic PUBlication"の意味を持ち「epub」「ePub」などと表記される場合もある。そのオープン性と単純さから、対応する電子書籍のハードウェアやアプリケーションソフトウェアは多く、英語圏での電子書籍用ファイルの標準規格となっている。 
出典:wikipedia EPUB



2012年6月28日木曜日

著作権法違反の通知が来たら。 今さら……第33回


著作権法違反の通知が来たら。 今さら……第33回

今さら聞けないネットのあれこれ。
今回は
「著作権法違反」
についてお話します。

重要度:★★★★
難易度:★★★



もしあなたの元へ、著作権法違反に関する通知が届いた場合は、まず事実関係を確認しましょう。

あまり考えたくないことですが、詐欺の可能性もありますので、まず違反している内容を確認しましょう。

この時、注意したいのは自分が制作したモノで無い場合です。
つまり、制作会社等に依頼して作ったモノの場合は、どういう素材を使って制作されたが不明なモノが多いので、そう言った場合には、まず制作会社にその旨を伝えて調査してもらいましょう。

そのうえで訴えている事実に間違いがなければ、指摘のあった違反内容を削除または修正しましょう。

次に、相手が要求している内容にどう対応するか検討しましょう。

日本国内の場合、この手の通知は大抵の場合まず弁護士ではなく、著者から直接きます。
その場合に利用されていた制作物の内容にもよりますが、違反個所の削除修正程度で解決する場合もありますが、損害賠償を請求される場合もあります。

同じ日本人相手の場合は、相手側が大手企業でない場合は、謝罪程度で済む場合がほとんどです。ただし、利用した制作物によって利益を得ていた場合は損害賠償請求をされる場合が多いですが
(ほとんどの場合は、削除・修正後に相手に対して謝罪で終わってしまう事が多いです)

大抵の場合、こうした損害賠償請求を通知してくるのは、企業から依頼をされた弁護士になります。

また海外からの著作権法違反の通知の場合は、損害賠償請求が同時に出されている場合がほとんどです。

国内・海外どちらの場合でも損害賠償請求をされた場合、その金額の算定方法に異論がない場合は、素直に支払いに応じましょう。仮に異論がある場合はその旨を相手に明確に伝えなければなりません。

もちろん支払金額が多額になる場合などは、一括の支払いではなく、分割等の支払条件に変更するためにも、支払い方法についてはまず相手方の担当者とよく話をした方がよいでしょう。

もし、交渉に不安があるようであれば、弁護士に相談することをお勧めします。
こちらは、法律に対して素人ですから、相手の方が有利です。
ですから、こちらも弁護士に相談して、最良の方法を探る事は悪い事ではありません。

仮に著作権法違反そのものに対して異論がある場合は、裁判という形になるでしょう。
しかし裁判をしたところでほとんどの場合は、著作権法違反から逃れることはできないので、裁判において争うとすれば、著作権法違反についてではなくむしろ損害賠償金額についての算定基準に関する裁判という流れになるでしょう。

いずれにしても、著作権法違反をしているのであれば何をどう繕ったところですべては無駄ですが。

時間と労力を掛けても、ほとんどの場合は無駄になる場合がほとんどなので、素直に支払いに応じた方が、良いです。



2012年6月27日水曜日

著作権違反で文句を言われないようにその2 今さら……第32回


著作権違反で文句を言われないようにその2 今さら……第32回

今さら聞けないネットのあれこれ。
今回は
「利用申請」
についてお話します。

重要度:★★★★
難易度:★★★



著作権違反で、困らない為にはどうしたらよいか?

まず、自分が制作したモノ以外はすべての物に著作権がある、と言う認識を持ちましょう。

これ、当り前の事なのですが、一般の方は意外とこの認識が希薄で…… 困る時があります。

制作物の規定は、目に見えるモノ以外にも、文章やアイディアなども含まれるので、かなり広範囲に及びます。また、個人と法人・団体では著作権の扱いも違うので、法人・団体が使用していものについては、特に注意が必要です。

では、他の人が使っているモノ(制作物)を利用する場合は、どうしたら良いのか?

基本は、使用許諾を得る事ですが、まぁブログなどの非営利目的の場合は、個人・法人を問わず、所有所在※1を明らかにして、所有者サイトへリンクを設定すれば、大きな問題にはならないでしょう。

ただし、これはそのブログが非営利である事が前提です。
これがアフェリエイトや営利目的に使用する場合は、たとえ個人での使用であっても、所有者に対してしっかりとした使用許諾を申し入れた方が、問題が起こりにくくなります。

使用許諾のとり方として、下記のポイントを押さえておけば、相手先とのやり取りがスムーズ行きます。
  1. 使用したい制作物の明記
  2. 使用方法
  3. 使用期間
  4. リンクおよびコピーライトの表示

1.使用したい制作物の明記
意外と見落としがちですが、何を使用したいのかをはっきりと明記しましょう。
こちらは、使いたい制作物がわかっていますが、相手はわかりませんので、何を使用するのか、明記しましょう。

2.使用方法
webに掲載するのか、紙媒体(雑誌等)なのか、それ以外なのか。
個人でし使用するレベルで紙媒体は無いかと思いますが、使用方法の明記は必須ですので、どういった形で利用するのか明記しましょう。

3.使用期間
期間が決まっていれば、明記しブログのように特に決まっていなければ、その旨明記しましょう。

4.リンクおよびコピーライトの表示
利用にあたり、サイトへのリンクと、コピーライトの掲載を明記する事は、相手に対しての最低限の礼儀になるので、明記しておきましょう。

上記4項目は最低限の条項として、記入し、相手先に使用許諾の打診をしましょう。

所有者が個人の場合は、特に使用料等の請求も無くこれでOKがもらえるはずです。
ただし個人でも作品制作を仕事として行なっている方は別です。
そう言った方は、法人と同じ様に使用料金が発生する可能性は高いと思います。

いずれにしても、他のサイトや、個人で使用している素材を使う時には、やはり事前に確認をしておく事をお勧めします。

また、もう一つ注意したいのは、著作権フリーと表記されている、素材サイトの場合にも注意が必要です。
著作権フリーと聞くと、何をやっても問題ない?
と誤認しがちですが、多くの素材サイトには、利用規約が必ずあります。著作権フリーとは、その利用規約に沿った状態での使用ならば、著作権フリーで使う事が出来ます。と言う意味のサイトが多いので、必ず、利用規約は読みましょう。

あと、これは日本語の難しいところですが。著作権フリーと言う言葉の多くは、「著作権を放棄した」と言う意味ではありません。あくまで基本的な著作権は制作者に帰属しますが、加工などの変更や、コピーライト表示の義務はありませんという意味が多いです。

その部分の誤認が非常に多いので素材サイトでの材料を使用する場合は特に、注意が必要です。



所有所在※1
つまりは、この制作物はこちらの人(法人)に所有権があります。と明記する行為です。
多いのは、コピーライトの明記ですね。


2012年6月26日火曜日

著作権違反で文句を言われないように 今さら……第31回


著作権違反で文句を言われないように 今さら……第31回

今さら聞けないネットのあれこれ。
今回は
著作権の確認
についてお話します。

重要度:★★★★
難易度:★★



先日、著作権改正法案、衆議院で可決
これにより、今までかなりグレーとされていた部分について、「違法」との刑罰化が進みそうです。

で今回はこの改正法案の中身は、やりません。
正直、この問題を考えるより、もっと根本的な【著作権】についてのお話です。

著作権法はみなさんご存じかと思いますが、以外にご存じないのは、その使用方法です。

簡単にいえば、もしかすると貴方も著作権の侵害をしているかもしれません……
と言う事です。


では、実際の著作権侵害とはどういったことなのか?

著作権侵害(ちょさくけんしんがい)とは、著作権の目的となっている著作物を、著作権が及ぶ範囲で利用する行為であって、その利用について正当な権原を有しない第三者によって行われるものをいう。 (Wikipediaから転載)

平たくいえば、著者が決めた目的以外の使用方法や、著者の了承を得ずに、他人の著作物を勝手に利用する行為となります。

最近はブログやSNSなどで、頻繁に記事を書いて投稿するが多い昨今ですが、その時に使用する文章や画像全てに著作権がある事はご存知ですが?

よく著作権問題で取り上げらるのが、音楽や写真・画像と言った、制作物と言われるモノですが、実はブログの文章その物にも、著作権はあります。

公儀の意味で、【著作権】と言うのはそれを制作した本人に帰属するものです。
つまり、今読まれているこの文章は、私に著作権があり、他のブログ等に引用する場合は、法的には私にことわりを入れる必要性があると言う事です。
※使用許諾と、著作権は別の物ですので、それも勘違いなさらないようにご注意ください。

では、先ほど言った著作権違反とは、どういうことかと言いますと。

例えば、お気に入りのブロガーさんが綺麗な写真をブログにUPしたとします。
貴方は、その写真を自分のブログに貼りこんで「綺麗な写真でしょう」とコメントします。
もちろん相手のブロガーさんにリンクも貼ってあります。

実はこの場合公儀の意味では、著作権法違反をしています。
問題の行為は、写真掲載の確認をしたか?
と言うところになります。

もし、この写真が、実はブロガーさん撮影の物ではない場合(このブロガーさんも別の人からの転載だった場合)、著作権は当然、元の撮影者にあるわけです。

仮に、この撮影者さんから、貴方宛に「この写真は私の物です。貴方は私に掲載許可をとりましたか?もし掲載許可をとっていないのであれば、著作権法違反で法的手段うんぬん……」
などと言うメールがいきなり来るかもしれません。

つまり、ブログ掲載時に一言、ブロガーさんに「転載の許可」と言った内容で、写真掲載に関する問い合わせをしていれば、この問題は解決していたかもしれません。

こういった事は、よくある事で、画像などは転載の転載……と言った事も普通に行われています。

上記の事は、あくまで厳密な意味での法運用での事ですが、こういった基本的な事を理解していれば、何が違法なのか?
という最低限の疑問はある程度わかるのでは、と思います。

また、よくある間違いに「リンクフリーです」と書いてあったから……
などと言う方もおられますが、「リンクフリー」「著作権」はなんの関連もありません。
基本的にWEB上にあるデータ全てに、何らかの著作権がある。と思ってください。

また「著作権フリー」と書かれているサイトがあったとした場合は、利用規定を必ず確認してください。
【著作権フリー】と書いてあっても、色々と利用に関しての規制がある場合が多いので、ご注意ください。

とにかく、WEB上のデータを利用しようと思った場合、まずその著作権が何処に帰属して、利用する場合にはどう言った制約があるのか?と言う事をよく確認してください。

ある日突然、貴方の元に「著作権法違反に付いて……」などと言うタイトルのメールが届かないように。


2012年6月22日金曜日

操作マニュアルとしての動画サイト 今さら……第30回


操作マニュアルとしての動画サイト 今さら……第30回

今さら聞けないネットのあれこれ。
今回は
「動画サイトの活用法」
についてお話します。

重要度:★
難易度:★

動画サイトはビデオクリップや投稿動画見るだけのものではなく、操作マニュアルとしての活用方法もあります。

例えばYoutubeで【エクセル 関数】と入力すると約350件の検索結果が出ます。
そのほかにも、photoshopやillustratorなど、ソフトウエアの操作方法やiphone・andorid関連の動画。はては、FX取引など、おそらくありとあらゆる動画があります。

私自身、photoshopやillustratorなど操作マニュアル関連はかなりの数の動画を自分のリストに入れてあります。

ウェブ上のマニュアルページでは、理解しにくい難しい操作でも、動画であれば簡単に操作を理解できます。

また単純にマニュアルとして使用するだけではなく、ある商品を購入する前にどういったものであるのか?といった確認もできる場合もあるので、とても重宝しています。

文字ベースの情報(WEBや書籍)は記録としては非常に便利ですが、動画はリアルな体験として記憶に残ります。これもある種のバーチャルリアリティーといってもよいかと思います。

特に専門性が高いものほど意外なことに、動画サイトに掲載されている場合があるので、ぜひ一度確認されては、いかがでしょうか。


2012年6月21日木曜日

docomoはガラパゴスに取り残されるのか? 今さら……第29回


docomoはガラパゴスに取り残されるのか? 今さら……第29回

今さら聞けないネットのあれこれ。
今回は
「iPhoneとdocomo」
についてお話します。

重要度:★★
難易度:★


6/19のドコモ株主総会で、山田隆持社長は、「現時点では、iPhoneの導入は難しい」との回答をしました。

「現状ではiPhoneの取り扱いは厳しい」、ドコモ山田社長
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20120427/394123/?ST=keitai


色々と噂が絶えない、ドコモのiPhone導入。
何故、iPhoneの導入が難しいのか?
その理由として、大きく二つの原因をあげています。

1.現ドコモユーザーが望む、機能がiPhoneに搭載されていない。
2.ボリュームコミットメント※1に関して


1.ドコモユーザーが望む機能
・おサイフケータイ
・ワンセグ
・赤外線

2.ボリュームコミットメント(ノルマ)
確かにこれは難しい問題で、山田社長いわく、「売り上げの全体何%をiPhoneが……」と言っていす、つまりドコモ全体の販売台数の●%以上iPhoneを売らないとダメなようですね。

ちなみに、これだけ嫌がっていると言う事は、最低でも25%以上なのかな?
などと、想像してしまいます。

さて、上記の様な理由でドコモはiPhoneを「現状では売らない」と言っています。
まぁ、今回の発言で「ドコモでiPhoneが出れば、買う」と言っていたユーザーの何割かが確実にauやSBに乗り換えるでしょうね。

しかし、問題はそこではなく、今回の回答で今後のドコモの経営戦略が観てとれるというところです。

総会では、
「iPhoneはドコモが目指すモデルとは相反する。メニューを追加することも難しい。スマートフォンの半分以上は、我々が自由にできるAndroidをベースにしていくのがドコモの大前提」
だと言っています。
また、
「iPhoneは通信事業者のネットワークを“土管化”するモデル」
と、遠まわしにappleに対しての嫌悪感を表しています。

 画像:Nikkei Business Publications


つまり、内部プログラムの変更がドコモで出来ない商品は売らない。
土管呼ばわりした、ネットワークモデルですが、要するに、自社サービス(ドコモの独自サービス)を使用しない端末を、販売する気はない。
と、はっきり言っています。

現在の携帯事業者の立場からすれば、通信費用のみで売上を確保する事は難しく、付帯サービスにて、毎月定額を徴収できるシステムが絶対に必要である事は解ります。

iPhoneはAppleから色々と言われるのでと、文句を色々といっていますが、実際のところは、独自サービス利用者の減少を止める事が大きな目的だと思います。

考えてみてください。
iPhoneを導入して、ドコモユーザーの1/4がiPhoneに乗り換える(極端な数字ですが)、今まで毎月入っていた、サービス利用料金の1/4が入ってこなくなる。

ましてや、iPhoneを導入したからと言って、既に3番手に甘んじているドコモに対し、他社からの乗り換え顧客がどれだけ望めるのか?

これは、厳しい選択ですよね。
導入すれば、利益が下がりかねないリスクが確実にあるのに、「単に人気がある機種だから売る」という事は、経営者としては、出来ませんよね。

しかしながら、現状ではドコモはジリ貧です。

そうなると、ドコモがとる手段はただ一つ。
Android帝國を構築し、更なるガラパゴス化の強化。

もう、このシナリオしか残っていません。
まぁ、日本国内でしか勝負をしようとしていないのだから、それはそれで問題は無いように見えますが。

なんと言いましょうか、この歪んだ事業モデル。

今さらなので、あまり言いませんが「汎用性があるようで、実は専用機」というAndroid端末をドコモはこれからも売って行くのですね。




ボリュームコミットメント※1
これは、山田社長が自ら語った言葉らしく、どうやら、販売ノルマと言う事らしいです。
つまり、契約する場合、ドコモの総販売数の●%または、規定数量の端末買い上げと言ったノルマが課せられるようです。




2012年6月20日水曜日

サポートセンターの活用 今さら……第28回


サポートセンターの活用 今さら……第28回

今さら聞けないネットのあれこれ。
今回は
「 サポートセンター の活用方法」
についてお話します。

重要度:★★
難易度:★


サポートセンターへ直接電話で問い合わせたことはありますか?

私のような日々パソコンやインターネットに触れている者でも、何かトラブルがあった時に、最終的に頼るのはサポートセンターになります。

サポートセンターというと、その名前から何かトラブルがあった時に利用するものと思われがちですが、実際にはトラブルだけではなく、製品もしくはサービスに対する疑問などに対する直接的な窓口でもあります。

インターネットの検索を使えば、ある程度の情報は得られますが、その情報が必ずしも求めている回答であるとは限らない場合があります。また、そういった情報が検索にない場合は、求める情報にたどり着けない場合もあります。

例えば、ある商品を購入したい場合、その商品に対するレビューやブログなどで、ある程度の情報を得ることはできますが、そういった情報は意外と一般的なもので、自分がほしいと思っている情報が必ずしもあるわけではありません。そういった場合に直接サポートセンターへ問い合わせると、探していた情報が簡単にわかることがあります。

つまり、購入した商品や会員サポートだけではなく、これから購入する商品あるいは加入しようとするサービスに対しての疑問点を短時間で明確にすることができます。

もちろん、時間的に余裕があり、質問事項が明確な場合はメールでの問い合わせでも、問題ありませんが、直接電話で問い合わせる理由の一つにサポート対応の確認があります。要するに、問い合わせた時の担当者の対応の善し悪しや、満足できる回答内容が得られるか?などの確認になります。

まぁ、一般論ですがサポート体制がしっかりした企業はやはり信頼できますし、そういった企業の商品であれば不思議と安心できます。

最近はネットでの商品購入やサービス利用はごく当たり前になっています。またブログやSNSなどで商品情報やサービスの内容といったことを確認することが簡単にできますが、いろいろな情報があるために逆に情報に振り回されてしまう場合もあります。
多くの情報から自分でその情報が正しいかどうかの判断を常に選択しなければなりません。

SNSやブログ上に書いてあることは、あくまで他人が書いた内容なので自分が感じていることと違う場合があります。そうした場合最後は人と人とのコミュニケーションによって自らが判断を下す場面が必ずと言っていいほどあるかと思います。

その場合にサポートセンターが最終的な判断基準になります。
やはり自分の耳で聞いた情報は信頼にあたります。

商品やサービス利用に当たりSNSやブロ等での確認だけではなく、積極的にサポートへ問い合わせをすることで多くの疑問が短時間で解消されますので、不安があるのであればまずサポートへの問い合わせをお勧めします。


2012年6月19日火曜日

音声認識ソフトについてのその後 今さら……第27回


音声認識ソフトについてのその後 今さら……第27回

今さら聞けないネットのあれこれ。
今回は
「音声認識ソフトの実力は?」
についてお話します。

重要度:★
難易度:★★


音声認識ソフトについて
Windowsに標準で入っている※1音声認識ソフトを使ってみた感想など。

以前のブログに書いた音声認識ソフトを使ってみましたが、正直な話まだあまり使い勝手がいいとは言い切れません。

実際この文章も音声認識ソフトの入力で書いていますが、一般的な形容詞や動詞などのある程度言葉が予測されるものについては意外と入力は簡単ですが、日本語の場合、同音異語の言葉が非常に多いので文字変換に問題が生じる場合が、かなり多いです。

例えば政策制作は、どちらも発音としては同じ「せいさく」です。

マイクロソフトは文節の流れを読み、文字を予測する技術を取り入れているらしいですが、実際の音声認識ではどちらも同じ処理をされるので、「せいさく」と単体で発音するのではなく、ある程度の長さの分節として、言葉を入力する方法が最も早く確実に入力ができます。


意外かもしれないですが実際に単語毎に区切る入力より、ある程度長い分節の方が認識精度が高いです。

これは、音声認識ソフトを使用するにあたり、ある程度の量のテキストを読みあげる「トレーニング」を行い、そのデータをプロファイルとして、保存するため比較的高い確率で音声認識をしてくれます。

また、発音に関しては、それなりに高いレベルを要求されます。
アナウンサーとまではいかないですが、最初はそれなりにきちんとした発音を心がけた方がいいです。

これはキーボード入力でも同じですが、正確な打ちこみをしないと、正しい変換をしてくれない様に、発音も初期のころは、正しい発音を心がけた方がよいようです。

例えば、「文章」という単語は【ぶんしょう】(最後のに注意)と発音しないを認識してくれません。
話言葉だと、どうしても【ぶんしょ~】【ぶんしょ】【ぶんしょお】となる場合が多いですね。
これらの、発音では絶対に変換しないと言う事ではなく、変換の確立は、かなり探します。

また、ある程度同じ言葉を繰り返して、入力するとそのうちに【ぶんしょ】でも、変換するようにはなります。使えば使うほど、認識精度が高くなり、同時に個人が持っている、発音や文章構成の癖を読み取り、変換効率が上がります。

最初のころは音声入力とキーボード入力を同時に行いつつ(変換ミスの箇所をキーボードで修正)、文章制作を行うことで、キーボードからの入力はかなり減らすことができます。

ただし、現在この音声認識プログラムに対応しているのは、MSWordとInternet Explorerのみなので、使用する場面は意外と少ないかもしれません。

市販の音声認識ソフトは、他のアプリケーションとの連動が可能で、しかも変換効率は、かなり高いです。ただ、マーケットとして、まだニッチな分野なので価格も10000~20000円と機能の割には高い設定になっているように思います。

まぁ、スマートフォンでの音声入力がかなり高い精度で出来るようになっているので、この技術がPCに降りてくれば、ソフトの価格も下がるかもしれませんが。






※1.正確には、追加プログラムをインストールする必要がある場合があります。


2012年6月15日金曜日

デジタル製品の修理 今さら……第26回


デジタル製品の修理 今さら……第26回

今さら聞けないネットのあれこれ。
今回は
「修理に出してみては?」
についてお話します。

重要度:★★
難易度:★


ご用心!―「新MacBook Proは事実上修理不可能」とiFixit
http://jp.techcrunch.com/archives/20120613ifixit-tears-down-the-macbook-pro-with-retina-display-deems-it-nearly-impossible-to-repair/


この記事では、新型MacBook Proは修理不能。と言っていますが、Appleストアーのジーニアス達は、iPod等の比較的小型の商品ついては、以前から修理ではなく、交換をしていました。

今回の記事もその構造から、修理は不可能?
と言う判断をしている訳ですが、この記事を読んで少し気になったので、調べてみました。

何を調べたか、と言いますと。
最近のデジタル家電の修理について。

ここ数年、デジタル家電は販売価格も下がって、かなり安くなっていますよね。
特に顕著なのは、デジカメとプリンター。

この二つは、安いものだと数千円で購入できます。
もうこうなると、修理するより、買った方が安い商品があります。
普通は「どうせだから、買いかえよう」となりますよね。

でも、ちょっと待ってください。
まずは、メーカーの修理ページをよく確認してください。

今の修理方法は、基本的に【定額修理】という方式で、大体どのメーカーでも2~3種類の定額で修理を受けます。
大体7000~20000円の範囲内で修理金額が設定されています。

10000円以下の安いデジカメを買った場合などは、修理費用が高くなってしまうので、修理に出せませんが、30000円程度の中級機種ならば、修理を検討した方がよい場合があります。

また、デジカメ程度の大きさの商品の場合、送料無料(メーカー持ち)と言う場合があるので、各メーカーのホームページを確認してください。

それと、極まれにですが修理を依頼すると、わらしべ長者的な事が起きる場合があります。
これは、おそらくデジカメの様な小型商品に限った事だと思いますが、その時のお話を少々。

これには必須事項があります。それは、
メーカーのサービスセンターに直接修理を出す
と言う事です。
販売店経由や宅配等の郵送ではなく、出来ればメーカーのサービスセンターへ直接出してください。

つまり、通常の修理依頼の場合は、修理不能商品(型が古くて修理できない等)の場合、修理できませんでした。と言って終わりなのですが、これがサービスセンター直接だと、事情が少々変ります。

もちろん、修理依頼時点で、これは修理できませんと言われてしまえば、それまでですが、修理できるか不明ですが、お預かりします。
となった場合、最悪修理が出来ない場合でも、対応が違う場合があります。

どう違うのか。
私の場合は、「10000円で修理出来ます」と聞いたので、修理を依頼しました。しかし後日連絡があり、「型が古くて修理不能です」との連絡が……しかし、修理できるとお伝えした手前、宜しければこの壊れたカメラ30000円で引き取らせて頂きます。と申して出来ました。

この壊れたカメラ、実は有名光学メーカーのデジカメでしたが、その光学メーカーがデジカメ事業から撤退して、カメラ部門を有名家電メーカーに合併させたメーカです。
つまり、製品は光学メーカーのものだけど、修理は家電メーカーのサポートという事になっていました。そのデジカメ自体も購入当時の金額は60000円程度する、当時としては高級機種だった事が、この結果になった可能性もありますが。

しかし、完全に壊れたカメラが30000円に化けるとは。
修理に出してみるモノですね。

似たような話で、私の友人は、サポートの窓口で「修理に日にちが掛かりそうなので、もしよければ、こちらの型落ち新品と10000円で交換しませんか?」
との申し出があったそうです。型落ち新品ですが、その彼のカメラから見れば、後継機ですから、その場で交換してもらったそうです。

これ本当の話で、どちらも国内の一流デジカメメーカーです。

今回の話は少し特殊な状況ではありますが、メーカーのサポートを利用するメリットがある。
と言う事を教えてくれます。

新しい機材を買う事は簡単ですが、一度メーカーサービスに持っていく。あるいはサポートに連絡(メールではなく電話がイイです)をとってみる事も悪くないと思いますよ。




2012年6月13日水曜日

AppleはGoogleにケンカを売ったのか? 今さら……第25回


AppleはGoogleにケンカを売ったのか? 今さら……第25回

今さら聞けないネットのあれこれ。
今回は
「ネットMap」
についてお話します。

重要度:★★
難易度:★★


WWDC2012※1関連のニュースで、AppleとGoogleの関係が取り上げられていますが、特に「Maps」にまつわる事では、まるでAppleがGoogleにケンカを売ったような騒ぎに……

元々Appleは地図事業に関して、独自システムの構築を進めていたのですから、極普通の事。
ただ、モバイル版Google Mapsのトラフィックの半分はiOSデバイスからのという事で、まるでユーザーを横取りしたかの様うに報道されているのは、いかがなものかと(読み物としては面白いですが)

ユーザうんぬんはイイとしてですね、今回の「Maps」関連の機能は、何時になったら外国に対応するのでしょうかね。

とても魅力的なコンテンツだとは、思いますが米国内しか対応していない現状では、正直な話、あまり魅力を感じないのですが……

導入が比較的簡単だと思われるのが、リアルタイム渋滞表示の「Traffic View」ですが、これはiPhoneユーザーの動きをGPSで捉えて表示させるシステム。

これなら、確かにすぐに海外でも導入可能でしょうが、今回の目玉ともいえる、「Flyover」はどうなの?
立体鳥瞰3Dマップとでも言えばいいでしょうか。
確かにデモムービーを見ましたが、すごいですよ。
綺麗だしなんとなく、ドキドキしますね。

でも、これ地図ソフトとしては??
地面から離れられない人類にとって、ツアービュアー的な使い方以外に何かあるかな?
しかも、これ外国で制作するためには、それなりに時間がかかりそうなのですが。

では、Googleサイドはどうなのか?
世界地図を持っているGoogleはストリートビューを更に発展させて、建物の中へ侵入しています。
Google Art Projectとして、世界の美術館にカメラを持ち込んで、ストリートビューの延長線として美術館内部の散策と高画質の作品を楽しむ事が出来ます。
日本からも6つの美術館が参加しています。

Google Art Project
http://www.googleartproject.com/ja/

これと、同様の方法で、現在ショッピングモール内の撮影も行なっており、こちらはECサイトと直結した、まさにヴァーチャルショッピングモールを制作中です。

このように、Googleは独自路線で自らが持っているテクノロジーを有効利用して、新しい地図コンテンツを開発しています。

Appleは地図をよりアミューズメント色の強い方向へ。
Googleはより実用的な方向へ

それぞれ向かっています。
素人が観てもその方向性は明らかに違います。しかもGoogleの配信はキャリアやOSを選びません。むしろAppleの方がやっきになって、ユーザーの囲い込みをしている印象が拭えないと感じるのは、私だけなのでしょうかね?




WWDC2012
Worldwide Developer Conference 2012の略称
毎年カリフォルニアにおいて開催されるApple主催のデベロッパー向けイベント。



Twitter or Facebook? 今さら……第24回


今さら聞けないネットのあれこれ。
今回は
「TwitterとFacebook さぁどっち?」
についてお話します。

重要度:★
難易度:★


TwitterとFacebook、活用してるのはどっち?


正直な話、このれだけの母数でTwitterの勝ち?
とは言えませんが、コメント内容を見ると、日本でのSNSと言いますか、ネットの使い方の基本的な考え方の様なものが見えてきますね。

日本では、インターネット初期にパソコン通信として、流行したネットフォーラムがSNSの原型ですが、その時にハンドルネームとして使っていた名前が既に本名ではなく、ネット上の名前として定着しました。

つまり、多くの人はその当時から、ネットでは匿名での交流が当たり前のようになっていました。そこへ2005年個人情報保護法の施行により、ネット上での個人情報を隠蔽?するかのごとく、自分の素性を明かすことなく、発言(書き込み)を行うことが当たり前とされてきました。

特に、2ちゃんねるやmixiの普及により個人情報を明かすことが、タブーであると言う雰囲気が、その状況を加速させます。

Twitterは、2ちゃんねるやmixi同様、個人の特定は出来ません。
その上手軽に利用でき、日本人にとっては使いやすいツールとして、ヒットします。

とまぁ、いかにもな事をましたが、本来この問題はTwitterとFacebookを比べること自体が間違っているのではと思います。

発言数が少ないですが、それぞれの利用者の発言は、TwitterとFacebookの利用本質を端的に語っているように思います。

各種メディアに取り上げられて話題にはなっていますが、Facebookの複雑なネットワーク構造は、簡単に理解できるとは言いがたいですし、何より個人名での利用というハードルの高さが、利用の歯止めとなっているかと思います。

今まで匿名で利用していたネットを突然個人の特定が可能な環境で利用することへの抵抗感は、否めないでしょうね。これは日本人だからと言う訳ではないですが、特に最近の利用者動向を見ると、【責任の所在】が重要になっているような気がします。

誰しも、匿名で言いたいことを言って、その発言に対して、匿名をいいことに責任も取らない…… これは楽でいいですよね。

Facebookはその全く逆なことをやっているのですから、敬遠されても仕方がないのかも知れませんが。

まぁ、匿名で責任の無い発言は気楽でよいのですが、発言に責任が無いということは、情報としての価値は低いものにならざるを得ません。

つまり、Twitterとはまさに【つぶやき】でその発せられる内容に関しては、殆ど価値が無いと言ってもよいのでは?と思ってしましいます。

情報拡散(情報収集)の速さを利用理由にしている方も多いようですが、その内容がはたして真実なのか?という意味において、発言責任を負わない人が発した言葉をどこまで信用してよいのか?と疑問符がついて回ります。

そして、ほとんどの人が、ネットでは匿名が可能だと思っているようですが、真の意味での匿名など、ネット上には存在しないということを理解していないのです。

たとえ偽名を使ってネットを利用しても、何らかの痕跡は残ってしまいます。
PCであろうがモバイルであろうが、ネットワークに接続した時点で、匿名はありえないということをよく理解し、その上で自分の情報をどう管理してゆくか?という問題を考え、サービスを利用することが重要です。

それを踏まえて、TwitterかそれともFacebookか?
という問題に向き合うと、今の日本に於けるSNSの利用の仕方も少し変わってくるのでは?と思います。


2012年6月11日月曜日

スマートフォンとPCの連携。 今さら……第23回


スマートフォンとPCの連携。 今さら……第23

今さら聞けないネットのあれこれ。
今回は
Google Chromeの活用方法」
についてお話します。

重要度:★★
難易度:★★


スマートフォンやタブレットの普及によって、出先でのビジネス書類の確認や、簡単な修正を行うことが増える傾向にあると思いますが、MSWord等の書類の場合、スマートフォンでの確認や修正ができない場合などがあると思います。そんな時に役立つツールとしてGoogle Chromeを上手く活用しましょう。

Google ChromeGoogleのアカウントを持っていれば、ブラウザー上での情報の共有が可能です。

情報の共有とは、アカウントのログイン情報をもとに、複数のPCやスマートフォン・携帯上で、同一設定のブラウザーが利用できる事です。つまり、使用する環境を問わず、Chromeにログインすれば、同じ環境でChromeを利用する事が可能。だという事です。

例えば、仕事場のPCと自宅のPCで同じ環境を共有することがでたり、携帯・スマートフォンでも、Chromeにログインすれば、同じブックマーク・閲覧履歴が利用できます。
(ただし携帯電話では、一部の機能に制限があります)

またChromeを使って、PCで制作した書類をGoogleドキュメントに保存しておき、外出先にて
スマートフォンで書類の内容を確認することもできます。

特にGoogleドキュメントを使用すると、 Microsoft Officeで制作した書類はOfficeのアプリケーションがPCにインストールされてなくとも、サーバー上で書類の確認ができるので、アプリケーションの必要がありません、つまり、アプリケーションの入っていないスマートフォン上での確認も可能になります。

これをビジネスに活用しない手は、ありません。

特にAndroid端末の場合は標準でGoogle Chromeがインストールされていますので、より早く確実に操作が行へます。

現在、Android端末向けのGoogleドキュメントアプリが配布されています。
また現在iPhone向けのアプリも開発中とのことなので、より、PC→スマートフォンとの連携は強化されて行くでしょう。

数年後には、PCとスマートフォンが、シームレスに繋がるようになることは、今後の展開として、間違いないことでしょう。




2012年6月8日金曜日

音声認識ソフトについて 今さら……第22回


音声認識ソフトについて 今さら……第22回

今さら聞けないネットのあれこれ。
今回は
「音声認識ソフト」
についてお話します。

重要度:★
難易度:★

iPhoneに入っているSiriや、googleの検索でも音声認識ソフトが使えたりと、スマートフォンに向かって結構しゃべっています。

これがかなり正確に認識してくれるので、出先で検索をするときなどは、もっぱら音声認識での検索です。

スマートフォンは確かにいいのですが、ではPC用はどうなのかと思い探してみました。

昔、何かの仕事をした時に、音声入力関係で使った記憶があったので、ネット検索すると。

Windows XPの場合MSOffice2003以降のバージョンがインストールされていれば、新たにソフトをインストールする必要もない事が解りました。また、Windows Vista 以降は標準搭載。

なんと、Windows Vista以降のOSには、標準搭載されているようですね。

その他にも無料で手に入る、音声認識ソフトは複数あるので、色々と試してみたいと思います。

と言うのも、このブログを書くために、大体毎日30分~1時間拘束されるのは、少々……

な、もので音声認識ならば、入力も速いかな?
などと怠惰な邪推をしているところです。

でも、実際問題、スマホで音声認識アプリはかなり出回っていて、私自身、ちょっとしたメモ代わりに使用しています。

PCでも同様のソフトがあってもいいような気がしますが、どうでしょうかね?

画面タッチの次は、やはり音声認識でのコントロールだと思いませんか?

と言う事で、今後定期的に、音声認識ソフトのレポートをしていきたいと思っています。

2012年6月7日木曜日

Androidタブレットの行方 今さら……第21回


Androidタブレットの行方 今さら……第21回

今さら聞けないネットのあれこれ。
今回は
「iPad・Kindle Fireから見るタブレットの未来?」
についてお話します。

重要度:★★
難易度:★


少し古いですが、面白い記事を見つけたので、その記事に関して私なりの解釈と妄想など。

「iPad」や「Kindle Fire」を超えるタブレットが登場しない理由


基本的に、Androidに言及した記事ですが、Androidタブレットが普及しない理由として、製造メーカーの勘違いによるものとしています。

パソコンと同じ様に、ハイスペックマシンを出せば、売れると思っているメーカーに問題があると。

確かに、それは間違いない事実でしょうが、どうも私はAndroidタブレットの中途半端な位置づけが原因の様な気がします。

実際問題として、作っているメーカーが目指しているところが、「ポストノートパソコン」と言う考え方だと言うところにあるのでは?と思います。

iPadやKindle Fireが何故あれだけ売れたのか?
どちらのタブレットも、「情報端末」の域を出ていないからではないかと思います。

つまり、両方とも明確なポジショニングがされているわけです。

米国の民間調査機関によれば、Androidタブレットの出荷数は、今年のうちにiPadやKindle Fireを上回るであろう事が予測されていますが、購入者はどういった目的で、Androidタブレットを購入するのでしょうか?

持ち歩きしやすいノートパソコンの代わり?でしょうか。
出先で簡単な書類の確認や、簡易な修正等であれば、高性能な機器は必要ありません。

Googleドライブを使用すれば、MSOfficeの書類は簡単に編集が可能ですから、大きなストレージも必要ないし、ソフトのインストールもいらない。

そんな機材に必要なマシンスペックは、どの程度のモノなのでしょうか?
ハイスペックなマシンが必要でしょうか?

もちろんバリバリ仕事をこなすヘビーユーザーは存在しますが、どれだけの人達がヘビーユーザーなのか?

そもそも、Androidを提供しているのはGoogleなのですから、Googleのサービスをストレス無く利用できるスペックがあれば、それで問題ないはずです。

先ほどの記事にも書いてありますが、最終的にマシンスペックではなく、提供サービスによる顧客の囲い込みに尽きるのではと、私も思います。

最低限のスペックで、商品価格を抑え、提供されるサービスで顧客を囲い込む……
まさにiPadやKindleがやってきた手法です。

AndroidにはGoogleが提供するサービスがありますから、同様な事が可能なはずなのに……

現在のAndroidタブレットには、そういったサービスが非常に判りにくいと言うより、スペックしか謳わない製造メーカーの販売戦略そのものが間違っているように思えてなりません。

このことに気づいて、販売戦略を変えたメーカーが出てくれば、少しはタブレットの世界も変わるでしょうかね?

いずれにしても、
明確な使用目的が示されない、パソコンの様な商品。
では購入者に対する明確な訴求力が低いので、伸び悩むことは目に見えているはずなのですがね。





2012年6月6日水曜日

ちょっとまとめ 今さら……第20回


本日はお休み(笑 今さら……第20回

今さら聞けないネットのあれこれ。
今日は、お休みします。

ちょっとネタ不足ぎみ。

書きたい事は色々とあるのですが、上手くまとまらない。

着地点の見えない文章をダラダラと書いても仕方がないので、思い切ってお休みします。

でも、これだけでは面白くないので、今までの掲載分のリストを。


ドメインとWEBサーバー 今さら……第1回
ドメインとWEBサーバーその2 今さら……第2回
意外と知らないドメインの契約とWEBサーバーの関係について。


良いWEBサーバーって? 今さら……第3回
良いWEBサーバーって?その2 今さら……第4回
レンタルサーバー選びのポイントをまとめてみました。


クラウドってナニ? 今さら……第5回
言葉ばかりが先行している感じのする「クラウド」について。


ビジネスに使えるクラウドサービス 今さら……第6回
ビジネスシーンで使える無料のクラウドサービスをいくつかご紹介しています。


古いブラウザーは変えましょう 今さら……第7回
今お使いのブラウザーは何ですか?古いブラウザー本当の意味でWEBサービスを享受できませんよ。


CSS3はすごい? 今さら……第8回
CSS3があれば、画像での表現は不要?


Googleドライブ 今さら……第9回
クラウドサービスの本丸。Googleドライブを使ってみました。


スマートフォン選びのポイント? 今さら……第10回
iPhone?Android?そてとも……


日食でずいぶん壊れた様です 今さら……第11回
デジカメやビデオは強い光に弱いんです。


Facebookは最近……今さら……第12回
完全に独り言です。


Pinterest(ピンタレスト)って何? 今さら……第13回
Pinterestが女性にうける理由。


Pinterestを使ってみた 今さら……第14回
Pinterestを実際に使ってみた感想など。


スマホアプリ開発は儲からない 今さら……第15回
個人でのスマホアプリ開発はもうからない?とういアンケート結果が。


国内での電子書籍の行方…… 今さら……第16回
電子書籍、読んでいますか?

Cover Designerを使ってみた 今さら……第17回
Facebookのタイムラインカバー画像制作専用のWEBアプリです。


新卒採用にFacebook 今さら……第18回
企業も新卒採用にFacebookを活用しています。


Outlookユーザーはご注意ください 今さら……第19回
Outlookの添付ファイルに関するトラブルなど。






2012年6月5日火曜日

Outlookユーザーはご注意ください 今さら……第19回


今さら聞けないネットのあれこれ。
今回は
「Outlookの添付ファイル」
についてお話します。

重要度:★★★★★
難易度:★★



先日、実に久しぶりにメールのトラブルに遭遇したので、その事について今日はお話しします。

どんなトラブルかと言いますと。
メールに添付されていたファイルが開けない……

と言うモノ。

添付ファイル名が winmail.dat となっています。

ファイル名を確認した瞬間。
ひさしぶりの添付ファイルだなぁ。
と感慨深げ?に眺めていました。

ここ数年はメーラーソフトに「thunderbird」を使うユーザーが増えているので、今回のようなトラブルを回避するためにも、Outlookユーザーの方には知っておいて頂きたい内容です。

実はこの添付ファイル、「Outlook」でならば、簡単に開く事が出来るのですが、その他のメールソフトを使用していると、開く事が出来ません。

そもそも、この添付ファイル winmail.dat とは何なのか?

このファイルは、実は元々は全く別の添付ファイルなのです。
特定の条件下でOutlookを使用してメールを送信すると、発生してしまう、いわばバグなのです。
詳細については、各自で調べていただければ、すぐにわかるかと思いますが、主な原因としてOutlookを使用して、HTMLメール※1を送信すると、添付ファイルが無い状態でも、winmail.datという添付ファイルを勝手に制作して、添付ファイルとして送信します。

この様な事にならないためには、どうしたらよいか?
下記ようにOutlookの設定を変更すれば、回避が可能です。


Outlookのメニュー
[ツール][オプション][メール形式]「このメッセージ形式で作成する」 の中から
「テキスト形式」 を選びます。

しかしこれでもまだwinmail.datファイルが添付されてしまう場合もありますので、その場合はアドレス帳を開いて、個別のメールアドレスを選択してプロパティの[SMTP アドレス][この受信者には Microsoft Outlook リッチテキスト形式で送信する] にチェックが入っていないかどうかを確認します。
上記の設定をしておけば、HTMLメールで送信されたものでなければ、winmail.datに変わることはまず無いようです。

もし、受け取った添付ファイルがwinmail.datだった場合、最も簡単な閲覧方法は、GmailもしくはYahoomailに転送することで、winmail.datの内容を見ることができます。

また「Winmail.Opener」と言うフリーソフトがあるので、それを使う方法もあります。

いずれにしても、このwinmail.datについては、MS側でも手を焼いている問題で、今回のように添付ファイルが化けるだけでなく、最悪の場合添付ファイルそのものが消えることもあります。

Outlookを使っている方で、メールを送った先方から、添付ファイルがwinmail.datで開けないと言われたり、添付ファイルが無いと言われた時は、「送りました」ではなく、上記の設定を行って、相手に再送信してください。送信側には問題が無くても、受け手側では、違う表示がされていることがあるという事を覚えておいてください。




Outlookの使用をやめて、別のメーラーを使うと言う選択肢もありますけどね。




HTMLメール※1
文字通りHTMLの表示機能を利用したメール。
文字だけではなく、画像も送れて、簡単なレイアウトまで可能という一見すると便利そうな機能ですが、ウィルス送信等に良く用いられるために、注意が必要です。

また、メール本文中に、ボールド(太字)やイタリック(斜体)等を使ったり、文字色を変えただけで、そのメールはHTMLメールとみなされますので、ご注意ください。