2012年7月18日水曜日

WEBで使用する画像の種類 今さら……第38回

今さら聞けないネットのあれこれ。
今回は
「サイトで使用する画像の種類」
についてお話します。


重要度:★★★
難易度:★★★



サイト制作で使用する画像は大きく別けて、GIF・JPG・PNGの3種類があります。

当然3種類とも特徴があり、それぞれに適した使用目的があります。

詳しく話せば、小一時間は話が出来るほど、実は奥が深い話ですが面倒なので、ざっくり判りやすくお話します。

後ほどサンプル画像をよく見ていただければ、判ると思いますので、簡単に説明します。

GIF画像
主に画像変化の少ないイラストなどに用いる。(グラデーションが多用されていると、問題あり)

短所
表示色数が最高で256色しかないために、写真などの保存にはあまり向かない。
またデータ保存の方法により、グラデーションの表現が弱く、綺麗に表示できない。


JPG画像
主に写真などの色数の多いものや、グラデーションが多用された画像に用いる。

短所
JPGは保存を繰り返すと、データの劣化が進み画像が荒れる特性を持つので、可能な限り保存を繰り返さないようにする。また、広い面に単一色(バックグラウンド等)が適用された画像などでは、極所的に画像の荒れが起きてしまうので、注意が必要。


PNG画像
イラスト・写真など特にデザインを選ばない。また画像の透過※1も出来るので、WEBには非常に向いている形式。

短所
JPG のように画像劣化が起きない分、綺麗な画像を制作できるが、その反面ファイルサイズが肥大化してしまうので、使用する場合は注意が必要。


ざっくり説明すると以上のようになります。

実際、私の場合は複数の保存データを作って、どれが最適か?という作業をします。
まずは、画像の劣化を確認して、その上でファイル容量の軽い(少ない)画像を選びます。

1.複数のフォーマットを見比べて、劣化の少ない画像を選ぶ。
2.選んだ画像のファイル容量の少ない画像を選ぶ。

特殊な使用目的、またはどうしてもその画像フォーマットでなければならない場合以外は、上記の方法で、画像を選定しています。

まぁ、基本的に綺麗であれば、良いとは思いますが、あまり画像容量の多き画像は、表示に時間がかかったりするので、気を付けてください。


サンプル画像 どの画像も 画像サイズ 横400 縦300px で制作してあります。

写真をベースとした各種フォーマット画像
GIF 128色
容量:38.2 KB

解りにくいかもしれませんが、おでこ付近の色がグラデーションでは無く、段階的にトーンを配置している様になっています。
 JPG 60%圧縮
容量:9.15 KB

WEBで使用する一般的な圧縮率60%の画像。
全体的にシャープ感に欠けるぼやけた感じ。
しかし、画像容量としては非常に軽くなっている。
PNG-24

容量:163 KB

JPGに比べて約16倍という非常に容量のあるデータ。
しかし、画像の劣化は少なく非常に綺麗な仕上がり。















イラストをベースとした、各種フォーマット画像


GIF 128色
容量:45.6 KB

赤のグラデーション部分が段階的なトーンに変更されている。
また画像容量も、肥大化している。










JPG 60%圧縮
容量:28.1 KB

写真同様、全体にぼやけた感じでの仕上がり、また【JPG】と書かれた文字の脇付近で画像の劣化によるバターンが確認できる。











PNG-24
容量:163 KB

写真の時と同様、綺麗な画像だがやはり容量はかなり大きい。














それぞれの、画像の中から、使用する画像を選ぶとすれば、ここはやはりJPGの圧縮率を上げた画像(80%圧縮)程度を使用する事がベターだと思う。

もちろん、画像の綺麗さを強調する必要なサイトであれば、やはりPNGを選択するだろう。
また、今回のサンプルはグラデーションのキツイモノを選んだので、GIFの出番はありませんでしたが、シンプルなイラストの場合は、やはりGIFが一番良いです。

このように、使用する画像の構成によって、フォーマットを変える事で、より快適で綺麗なサイト制作が出来ます。


透過※1
PNGは、画像そのものを透過させる事が可能な形式で、特殊な効果を使いたい時に、重宝する形式です。ただし。透過PNGはファイル容量も大きくなるので、扱いは十分に検討してかが良いでしょう。




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